信州と言えば、やっぱり“リンゴ”という事でしょうか?(確かに、青森に次いで、全国2位の

 

産量を誇ります!)これまでにも、梨をお買い求めいただいたお客様より“リンゴは育てて

 

ないの?”と言ったお声を、多数いただいておりました。自称“梨”農家の私達ではあるものの

 

いずれは、梨以外の品目も取り入れながら、規模の拡大を図って

 

行きたいと考えており(将来的にも、梨メインでやって行くつも

 

りですが)、お客さまからの、“リンゴ”リクエにも、お応え

 

したいなと思っておりました。そんな折、知り合いのベテラン

 

農家さんより“リンゴ園を任せられないか?”との、ご提案をいた

 

だきました。幸いな事に、借り受ける畑は、私達が農業を営む今井地区においても、リンゴの

 

味に定評のある地域にありまして、“味”を第一に考えて個人直送を行ってきた私達としまして

 

は、うれしいご提案となりました。

 

 

とは言え、貸してくれる畑というのは、多かれ少なかれ、難ありと言うのが相場でして、借り

 

受ける畑につきましても、樹の仕立てが、うーん・・・、また、昨年までの管理が行き届いて

 

 いなかったため、花芽の形成がイマイチ・・・。と、悪戦苦闘

 

 は必死なスタートとなりました。そして、追い打ちを掛けるか

 

 のように、春先(4月12日)の遅霜で、つぼみ状態にあった

 

 多くの花が凍死してしまいました・・・。リンゴの花は、中心

 

 に大きな花が咲き、良い果実となりますが、その中心花がほと

 

 んど結実せず、周りにある側果を使う事となりました。なお、

 

側果は、変形果となってしまう傾向があります。このように、遅霜に関して、今年一番の被害

 

は、梨ではなく、リンゴでした・・・。梨の初年度にも、遅霜 

 

痛い思いをさせられたことを思い出してしまいました(あの

 

よりは、随分とマシですが)。

 

 

その後、どんな品質のものが、どれくらい収穫できるのか?と

 

確信の持てないままではありますが、摘果作業や消毒など、

 

管理を続けてきました。当初は、今シーズンの個人直送を見

 

送ることも考えたのですが、収穫の近付いて来た果実を試食して、この畑を借りたのは、やっ

 

ぱり良かったなと思いました。“美味しい!” 少し、変形のある果実が多いですが、この味

 

 なら、お客さまの元へお届けする価値があるだろうと、家族

 

 全員の意見が一致し、今回の取り扱い開始を決定しました。

 

 なお、品種は、リンゴの代表格“ふじ”です。これからの寒い

 

 時期に、本当に美味しくなります。保存性も高く、全くすご

 

 い品種です。ただ、遅霜の被害は取り戻しがたく“ピカイチ”

 

 商品は、来年以降とさせていただいた次第です。まずは、

 

皆さまご自身で、ヒュバ・アグリのリンゴの味をお確かめいただき、来シーズン以降の“ピカ

 

イチ”登場、そして、私達の更なる“ウデ”の向上に、ご期待いただければと思います。もちろん

 

“味よし”でもよろしければ、気心の知れたご友人さまへの贈り物などにお遣いいただけました

 

幸いです。(ご注文のページへ)

 

梨が終わっても、ヒュバ・アグリ!ジュース類と合わせて、どうぞよろしくお願い致します。 

 

桜井 勇・智代

 

重要な補足)

 

ちなみに、皆さんは、“ふじ”に、シマ(縞)系ベタ系があるのをご存知ですか?写真を見て

 

いただくとお分かりかと思いますが、タテ縞模様に着色する シマ系(上の写真)と、

 

ベタ塗り状に着色するベタ系(右の写真)となります。これら

 

品種的には、どちらも“ふじ”なのですが、味わいに関しては、

 

間違いなく、シマ系に軍配が上がります。そして、ヒュバ・

 

アグリでお届けするのは、もちろんシマ系です!!ちなみに、

 

ベタ系ですが、スーパーなどの量販店では、真っに着色し

 

もの(ベタ系)の方が、消費者に購入されやいという事で、

 

JAなどの系統出荷には、ベタ系が増えて来ています。赤く着色

 

させるために、葉摘みという作業を行うのですが、それもベタ系の方が簡単なので、大量に

 

系統出荷すると言うならば、ベタ系を栽培した方が賢いかと思います。ヒュバ・アグリでも、

 

JA出荷を前提にしている新規のリンゴ園では、ベタ系を育てる予定です。ともあれ、皆さま

 

には、“味”本位、シマ系ふじをお届けします!(ご注文のページへ)