【 認証をいただきました 】
この度、ヒュバ・アグリで栽培する梨が、長野県の定める
”信州の環境にやさしい農産物”の基準をクリアしているとの
ことで、このような認証をいただきました。この認証につい
ては、肥料や農薬の過剰使用を避けることで、持続性の高い
農業を促進すると言う目的のもと制定されているようです
(詳しくはこちら)。環境・持続性etc、ちょっと、あいまい
な表現が気になる所ですが、ヒュバ・アグリの行ってきた
”省コスト・省力”の取り組みが、同じ結果に行き着いたと言う
ことのようです。もちろん、この認証を受けたからと言って、
突然、ヒュバ・アグリの梨が、更に美味しくなる訳ではない
ですが、ここ数年、積極的に消毒の回数を減らして来た結果なので、これからも、この認証を
いただいたことを励みに、人にも環境にも優しい農業を続けていきたいと思います。
なお、消毒の回数を減らすに至った、ヒュバ・アグリこだわりの栽培管理方法について、少し
説明します。ポイントは、何と言っても”摘芯”です!摘芯とは、成らし枝から、垂直に立ち
上がって伸びてしまう新梢(徒長枝)を、摘み取ることです。
左イメージの下図にあるように、この徒長
枝は、そのものが伸長するために養分を使
ってしまいます。また、伸び放題となった
徒長枝の森(?)は、太陽光を遮り、果実
と接する葉での光合成を低下させてしまい
ます。これらは、いずれも、果実肥大や味
の乗りと言った点で、好ましいことではあ
りません。また、徒長枝の森は、何と言っ
ても、病害虫の格好の隠れ家となってしま
い、必然的に消毒の回数も増えてきてしま
います。これに対して、ヒュバ・アグリで
は、手は掛かりますが、こまめに摘芯を行うことで、病害虫の発生を予防すると共に、散布し
た薬液が、果実とその付近の葉に付着するので、効率よく防除することが出来ます。また、光
合成産物(糖分)は、徒長枝の伸長に利用されるのでなく、果実に蓄積され、結果的に、美味
しい梨を成らせるものと思われます。
*なお、これらの説明については、日々の観察から想像されるもので、それほど的外れなことはないかと
思いますが、詳細な検証をもとにしている訳ではありませんので、ご了承ください。
もう1つ、摘芯のメリットを冬に実感することが出来ます。伸び放題の徒長枝は、冬の剪定
作業で、1つ1つ切り落とさなくてはなりません。そして、落ちた枝を、今度は、拾わなく
てはなりません。摘芯を行うことで、この”切る・拾う”の作業を省略できるので、冬の作業
は、格段に楽になり、この上ない省力化です。
摘芯に限らず、ちょっとの手間で、大きな省力化に繋がる作業が、まだまだあるのかも知れ
ません。これからも、常に作業効率の向上を目指して、つまりは”楽な農業”が出来るように、
知恵を絞って行きたいものです。